作るコトとやるコト

「後はウチの社員がやりますんで」


彼はそう言って懇親会の会場を後にした。
戻ってから一週間考え続けてみてるけど
やっぱり腑に落ちないコトが一つあって。
時間が経っても腑に落ちないってコトは
自分の考えと違う所なのだろうと思い
11月の最終日に書いてみるコトにする。


忙しいのは解るけど、途中で帰るってコトは
残りの2日のメッセージはどうなるの?
僕は話せると思ってたからかなり残念です。
でも、なんとなくその時点から
中心と現場の温度差に気付いてしまった。
思ったコト、現場は本当に待っているのか?


作る人の側は往々にして作るまでが目的。
「絶対に実現するんだ!」と。
ココまではいい。問題はそのあと。
作った後のビジョンはどこいった。
単独であるコトがもっとも大事なコトで
ビジョンは、今出来てるコトでいいの?


とりあえず僕は聞いてみた。
「現場は待ってるのかいな?」
返事の多くは何とも言えない感じ。
しくみが出来たらやるのか?と聞けば
歯切れの悪い返答ばかり。ちょっと戸惑った。
そして、この温度差は気をつけねばかな…と。


作る人だけで終わってはいけない。
やる人にもなっていかなければいけない。
現状維持と繰り返しじゃ何も生まない。
新しいニーズがあればそれを考えるべきだし
ニーズは探さなきゃ向こうから来ちゃくれない。
だから、単独で出来た時に僕らは何を担うか。


出先の病院で寝たきりの方の所を回る。
とてもシビアな状況の方の傍に立って
もし、この状況で訪問先ならどうするか。
通所の機能訓練を見て、このニーズを考える。
目的をしっかり持って来る人の日常に届けれるか。
行動で日常が変わる人に届ける形は何処にあるか。


先月、若者を連れて自分の足で地域を回り
話すコト、聞くコトを思い返してみると
ココでこんなコトがあんなコトが出来る、と。
そこに一歩踏み込んだ活動がニーズにあるとすれば
そのニーズは自分たちで探さなきゃ解らない。
自分の足で回るコトの大切さを再認識する。


作るコトで終わってはいけない。
やるコトをしっかり考えて
現状維持と繰り返しに満足せず
常に新しいニーズを意識して
作るコトとやるコトの温度差を無くしていく。
難しいけど、そういうメッセージが必要かも。


こんな時間に、道路工事の音が響く。
この間も掘り返してたアスファルトを
また掘り返して、夜の車線を小さくしてる。
晩飯にはカップラーメンのみ。腹も減った。
明日も一歩踏み出せる仕事になるよう
しっかり頑張っていかねば。

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