海図

まぁ…ちょっと大げさかな(笑)
そんなたいそうな権力もないけど。
既得権は少しずつ振り分けて
今月一気に手放した。





次に進む為に大切なコトは
自分がゼロに戻るコトかな。
出来上がったモノにしがみつきたい。
こりゃ人情であって、欲だと思う。
断ち切るのがとても難しい。





ある意味、しがらみというのは
ありすぎると逆に心地いい。
だから完成したモノにはたいてい
うっとしいぐらいの規則があって
図体はとても大きくなる。





でも…悪いコトではない。





そこまでのプロセスは努力。
必死ディテールを揃えて
漏れやズレやエラーを消した。
そんな完成度の高くなった船は
間違いなくまっすぐ進むコトが出来る。





進行方向に何も問題も無い。
穏やかで静かな海が広がる。
目的地もはっきりしている。





まず間違いがない。





それが一番だ。





本気でそう思うよ。





ある意味、その安心感が
絶対的な既得権益だと思う。
だから、それを脅かすコトは
それは、安心を壊す悪になる。
だからそんなコトはしないがいい。




そんなコトはしない。





僕は、脅かしてはいない。





海図を書いてんだ。





行く先に間違いがあっちゃいけない。
完成度の高い船が出来上がる先に
みんながちゃんと目的地に着くには
誰かが海図を持ってなきゃいけない。





昼なら太陽を目印に
夜なら月と星を頼りに
幻燈をつけて進む。





海図に沿って進む。





海図が無ければ
船が大きかろうが小さかろうが
目的地も進路も決められない。





その海図を書くコトが出来るのは





目的地が解らなくても





進むコトが出来る船だけだ。





先に何が潜んでようが
勇気と強い意志を持って
先に進んで線を引いてく。





ココを、こう通れば
絶対大丈夫なんだ。

先に行って見てきた。
大丈夫、安心して。





実を言えばそんな役
誰だって引き受けたくない。

だからこそ、誰かが
やらなきゃいけない仕事。





出来上がったモノ。


完成されたコト。


安心と安全。


それが一番。





でも海図を書いてく仕事も
悪くないから、それは
社長の役目かもしれない。





船だからね。





飛行機乗るよりいいよ(笑)

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