名刺が大事で、名刺ケースはもっと大事。

東京、涼しい。
でも、歩くと汗だくになる。





羽田から品川。乗り換えて原宿で降りて歩く。
この辺りの閑静な住宅街を歩くコトに慣れた。
歩いていると、いつの間にか東京というコトも忘れて
この通り歩くのが仕事の範囲になっちゃったな、と思う。
歩くと汗がとまらないので、着いて服を着替えた。





初めましての人も居て、しよっぱなが国会議員。
違う世界の香り。前置もなく問題の話題にいとまがない。
きっとずっと毎日そんな時間を過ごしてるのだろう。
でもちょっと悪そうな雰囲気が好印象、話しやすい。
僕みたいなのと名刺交換してくださって
あああ…ありがとうございした。





分厚い資料が配られて会議が始まる前の変な空気。
知り合いも、見たコトある人も、初めましての人も
みんなで会議が始まった。自己紹介から始まったんだ。
そういえば、この前の部会とは雰囲気が違っていた。
知り合いづてとか友達とか、集められた経緯が違うから
名刺って大事で、名刺ケースはもっと大事と改めて思った。





会議はずっと続いていった。僕の割り当ても決まってた。
自分の名前に主任や補佐、経済産業省とか書いてあって
良い意味でココは何をするトコなんだろうと不思議に思った。
僕はどうしたらいいですか?なんて野暮なコトは言わない。
それが具体的に出来てれば、僕は呼ばれてないだろう。





色んな説明があるし、説明される量が膨大だから
質問もあるし、緻密だったりざっくりだったりが解ってく。
不透明な先行きを見える形にするコトは簡単じゃない。
決まっているコトを片付けるだけなら、それはそれでいい。
でも今回僕に与えられている仕事というのは簡単に言うと
何か創ってくれよ、というコトかとやっと理解する。





批判する人は多い。これがダメとか、あれが悪いとか。
たぶんココに集まってる人達は日ごろからそんなコトを
しょっちゅう聞かされる側で生きている人が多いと思った。
彼らは、批判の反対側にある不透明な何かを鮮明にして
そんなに批判するなよ、結構イイ所もあるんだぜ、ほら。
と言いたいが為に集まって、自分の熱さ自慢をする。





面白いのはそれにみんな共鳴するコトで、僕もそうだ。





仕事の高低差など解りもしないし、質や量も知らないし。
ただ、確かな刺激を感じるコトが楽しくて皆やって来る。
そして結論は、やってみて考えてみよう、変えてみよう。
その普通じゃ理解し難い前向きな熱さと濃い味の感じが
ココの魅力なんだと思うし、僕もその味にリピーターだ。





経験臭い難しさと、いかにも免許人間らしい熱さとが
ぶつかって交錯してみんなどうにかしようと思っている。
そのうちの一人で居れたコトが、僕の誇りだし、喜び。
どこかで客観的に見つつ、その熱さの中に居る自分に
別段そんな違和感は感じないんだ。





というコトは、居てもいいのかもしれない。
何が出来るかはこれからだと思うけどね。
そうそう、この会議で僕に与えられた任務を書いとくよ。
介護予防3カ年計画の作成と経済産業省の主担当。
おいおい大丈夫かよ…と思って、大丈夫だろうと思った。
この熱さの中に居て、まさか出来ないとも言えないんだ。





突然、「川ちゃん」と呼ばれ始めた。





まぁ…なんでもいいよ。

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