料理もメイクもネイルも、写メもプリクラもギャル服も、メールも友達も彼氏もみんなみんな生活だ。

あやなちゃんです。









言っておくが、どこぞ安っぽいキャバクラの源氏名ではない。
今日僕は名古屋に居た。そこで出会った天使のような女の子。










彼女は17歳。










念のため繰り返しておくが
犯罪じみたコトは一切していないので勘違いなさらぬ様に。










現役女子高生。










しつこいようだが大丈夫。
間違いをおかしたり、理性を失ったりもしていない。










ごく普通のどこにでも居る女の子。
ただ一つ彼女が他の女の子と違うのは

彼女が脳卒中で右片麻痺であるという事実。









日本プロジェクトの仕事で名古屋の訪問リハの取材に行った。
同行させてもらったのは現役女子高生、17歳のクライアント。
脳出血で一月以上生死の境を彷徨い、一命を取り留めた彼女。
喉元に気管切開の後と、右半身に麻痺を残しての生還だった。
自宅に戻ってから訪問リハを始めて2年。今は、就学も外出も

一人でなんでも出来るよと、笑って答えてくれた。
ただ彼女のお母さんは、病気になる前から
家のお手伝いはあんまりしないんですよと笑って言ってた。










彼女はホントによく笑う。










無邪気に、無垢に、こちらが照れてしまうくらい純粋に笑う。
笑うと左右の八重歯が見えてコレがまたたまらなく可愛い。
訪問リハに同行した時間の九割は、彼女笑っていたように思う。
彼女が会話をきっかけるとき、自分の左手をピストルの形にして
最初の言葉と同時に指先をこちらに向ける。
一般的には人を指差すというコトになるのだろうが
笑顔を重ねた指先がこちらを向くしぐさを見せる時
ホントにハートを撃ち抜かれるぐらい魅力的だ。










最近ハマってやっているというパソコンでの年賀状づくり。
作品を見せてもらった。
愛犬を可愛いフューチャーしたピンクが基調の年賀状。










やっぱり普通の女子高生。
ただ、キーを叩くのが左手、マウスも左手というだけ。










写メもプリクラも、メールも普通にする。
ただ、歩く時は装具を付けるというコト。










メイクも料理も修行中らしい。ネイルにも興味がある。
別の日に来る若い女性の作業療法士と
訪問リハの時間で料理やメイクやネイルなどなど
女の子プログラムを練習するらしい。
彼女が自宅で料理をする写真を見せてもらった。
カルボナーラを左手だけで上手につくっていた。










お洒落でよく洋服を買いに出かけるそうだ。
友達とウインドショッピングに行く普通の女子高生。
ただ出かけるのに周りが心配する理由が
買い物のしすぎ、ではなく転倒だというだけの話だ。










僕はこの旅で、またたくさんの人と出会った。










とても大きな何かを見せてもらった気がした。










一段落して、彼女としゃべったんだ。










「あなたの周りはたくさんの味方が居るね」










「きっとそれは、あなたが呼んでいるんだ」










「あなたの魅力にみんな惹かれてる」










「今日僕がココに来たのも、あなたが呼んだんだね」










そして彼女は、少し照れくさそうにまた笑った。










人の生活に関わるコトは奥が深い。










たった一度の体験で訪問全部が解ったなどとは到底言えない。
ただ、一つ言えるのは彼女の微笑みはホントに可愛いくて
僕は、彼女の笑顔をもう一度見たいと何回も何回も思ってた。










自分のやりたいコトというのは、体験しないと絶対に解らない。
やりたいコトを見つけるのに理屈などない。
実際に行動して体験して、全身で感じて初めて見つかるモノだ。
その経験を通して見つかるモノだ。
だから、やりたいコトが見つからないと言ってる人の99%は
何も「やってない人」だ。








行動すれば、その理由を見つけられる。
考えるだけなら、行動しない理由だけが並ぶ。










彼女の笑顔は最高に可愛かった。
もう一度その笑顔を見たい。










彼女の笑顔は、僕が次の事業を推進したいと思う理由に
十分過ぎるぐらいの力を持っていた。










お宅を後にする時僕は彼女に言った。
「必ず、また会いにくるから」
そう言って、彼女の右手と握手した。










そして、名古屋の親友の車に乗って帰る時
玄関先まで杖をつかずに歩いてきた彼女は
左手で右手をつかんで手を振ってくれた。










これが僕らの仕事の醍醐味だ。
理想とは、こういうコトを言うのだと思う。








乗り込んだ車の中で、名古屋の親友が話してくれた。
彼は今、デイサービスを建設中。今回僕もそこへ行った。
12月中に引き渡し。2月にはオープンできるらしい。
彼が言った。








Kちゃん、あのな、3月、春休みにな
あやなをウチのデイサービスでバイトさせるんだ。
本人も了解してんだ。










まったく。










かっこよすぎるよ。

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