現地も、現場も。

日曜日から福島、南相馬に行く。



東北に行くのは3回目。気仙沼、石巻、そして南相馬と続けてきた。支援活動なんておこがましいコトは言わない。逆に各地の現状に教えてもらうコトの方が多く、僕の東北はある意味、今の自分の仕事の手本なのだ。確かに悲惨な出来事があった。でも壊れてしまったからこそ、新たに組み上げる過程に学ぶコトも多いのだ。



新たに物事を整理し、仕組みづくりや周知、ルールが浸透していくまでのコミュニケーション。今僕が直面している仕事の課題にも通じる話である。地域の中に時間と空間と関係をつくり、それをつないで利益にしてく。ずっと方法がわかんなくて、迷って迷って、ようやく方法論が語れる様になったのも大震災の後だった。



被災地が教えてくれるのは、人間の命の尊さと、人間の生きる知恵と努力のエネルギー。



現地に行くと「自分が一番大変な思いをしてる」なんてコトを考えるコト自体が、いかに稚拙で狭い視野と価値観であるかを嫌という程教えてくれる。行くと、人一人がいかに無力で無意味を知る場面を知る。今もし、読者の中で、今の自分の環境は自分が創ったと思う人が居るならば、早めに考えを改めておくコトをお勧めする。



何かを創り上げていこうとする過程において「試行錯誤」は当たり前なのだ。だからこそ、共有されるコトが重要であり、良きコトも悪い部分も全てを共有出来る状態にしておくコトが良い仕事の仕方だと僕は思っている。誰かが、誰かしか出来ないヤリカタは、結局は避難所や仮設の人全員を困らせる結果しか生まない。



ただ、災害もそうなのだが人の未知なコトは多い。対処や方法を知らないがゆえに、不安や疑心で共有したくても出来ない状況もある。今以上の方法を見つけられない。でも、だからこそ地域仕事には、利益循環のシクミとシカケが必要なのである。そこを追求していく過程において、自分自身も良い状態にあると感じれるからだ。



現地も現場も同じなのだ。夢や希望を持って進もうとする時、努力は、新たな物事の整理の仕方、新たな仕組みづくりや新たな価値観の周知、新たなルールやそれを浸透させる為の新たなコミュニケーションに向かうコトが必要だと思う。被災地に入れば、それぐらいはすぐ解るのだ。



僕は、自分が進める地域の仕事は、常に新たなモノへ向かう姿勢を追求していたい。


その姿勢を貫くと宣言するコトが、理学療法士として社長として、自分の立場をまっとうするコトだと思うからだ。


その姿勢を追求していくコトが、戦(いくさ)そのものであるからだ。


その姿勢を見せ続け発信し続けていくコトが、被災地の仲間(坪田、後藤、橋本)との約束だからだ。


僕は海賊だから、いただくモノはいただく。
ただ、海賊だからこそ、その姿勢を貫くコトが
海賊仲間の掟みたいなもんだと僕は思う。



海賊仲間になるためにゃ、そうなければいけない。
既に進んでいれば見直すコトであり、今からならば心して準備してほしい。



週末は、また寒くなるらしい。

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