残業はcafeがいい。

僕の会社にはcafeがある。



なぜcafeを作ろうと思ったかというと理由は二つあった。一つは、僕はcafeが好きだった。もう一つはcafe使ってコミュニティが作れないかと考えていた。



昔よく通っていたcafeにも色んな人が集っていた。実は、若い人ばっかりではなく学生さんのカップル、OL風の一人美人、観光客、主婦、老人、外人、取材のカメラマンetc…。僕は、いつも土曜日の午後にそこでゆっくり仕事をするのが好きで、店のご夫婦に頼んでいつも同じ席を取ってもらってた。



そうやってcafeに詰めていて、集う人を眺めてて思った。cafeは、色んな人が抵抗無く集えるトコなんだって。cafeってデザインはいいなぁと思う様になって、いつか自分でもやりたくなっていた。店のご夫婦と仲良くなって、ipadのコトとか話す様になって、cafeのデザインがもっともっと好きになっていった。



今、会社を始めて3年経った。通い詰めていたcafeも、もう無くなってしまった。



しばらく、自分がやりたいなって思ってたcafeのイメージから遠ざかってしまっていた。勿論、忙しくなったコトはいいコトなのだが、土曜日にあのcafeに座って仕事してた頃の自分のイメージって言うか、デザインって言うか…そういうモノが少し遠くなってた。



cafeに通ってた時って、色んな言葉を思いついてた。自分の中で、しんどさや経験や、楽しい思いや悔しい結果も、上手く自分の中にぶら下げて薫製みたいにして、もっと美味い言葉にして食べちゃってたんだ。



だから、僕には、cafeって自分の言葉を美味しくしてくれる場所だったんだど、なんかしばらく忙しくって、そんな美味い言葉って食べてないなぁって思ってた。



最近出会った本がある「カフェが街をつくる」って本。FBに表紙を上げた時、反応多かったなぁ。



僕のイメージしたカフェは、コミュニティづくりの起点だった。何より自分が好きだし、誰もが集える。単に居心地のいい飲食の場にとどまるのではなくて、集まる人が出会い、ゆるやかにコミュニティを形成して、僕のイメージを文化として発信していくような場所だったはず。



この本には、このまんまが書いてあった。



もう一つ、僕が嬉しくなるような言葉が書いてあった。



「コミュニティ・ハブ」



だって。



久しぶり、美味しい言葉だと感じた。
自分の言葉も元に戻った気がしてる。



2013年、残業はcafeがいい。

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