ポップコーンは、塩とキャラメルのハーフ。飲み物は、ジンジャーエール。

大好きな人の映画を観た。映画観るとき、フライドポテトやアメリカンドッグを買う輩がいるが映画館に揚げ物は邪道だ。ホットドッグもよくない。揚げ物の匂いが邪魔になる。映画を観るときはポップコーン。塩とキャラメルのハーフ。飲み物は、ジンジャーエール。Mサイズがちょうどいいのだ。


映画の話に戻そう。大成功ばかりが注目される中、大失敗をした過去が3部構成で綴られていた。いよいよ世に出ようした瞬間のトラブル。自分の作った会社から追い出され敵対してしまった瞬間のかけひき。そして、最愛と最大とを同時選択しながら、とてつもない窮地でも自分を表現する瞬間の強さ。うまく表現されていた。事実かどうかは別としてもその瞬間瞬間の緊張や焦りの感情がとてもよく伝わってきた。そして、どの瞬間も今の僕は足元にもおよばない。だから彼が大好きなのだ。憧れる。尊敬する。どうやったらそう成れるのか知りたい。お客は4人ぐらいしかいなかった。マニアな人が僕以外に4人居たってコトだ。

さて、僕はポップコーンとジンジャーエールを持ってスクリーンを見続けていた。彼には到底およばないけど、僕も失敗ばかり続けてきた。やってもやっても結果が出ない。続けても続けても理解は増えない。信じても信じても裏切られる。その繰り返しの中で、なんとかここまで自分の中から生めるモノを形にしてきた。それでも僕はパワーが無いから、彼の様に世界を変えてしまう様なモノは創れない。

でも、ちょっとだけ柔らかいシートに座ってキャラメルポップコーンを頬張る度に僕は思った。

中途半端に失敗するぐらいなら、徹底的に失敗した方がいい。確かに後悔は多い、無駄金も多い、時間も労力もいたずらにつぎ込んだ。でも、徹底的に失敗するから見えた未来をいつか実現させたい未来にするエネルギーとしたい。そしてそれは今、一つ一つを地味に地味に進めているんだと自分に言い聞かせながら観ていた。

映画館ではポップコーンとジンジャーエールが王道だと思う。ポップコーンは塩とキャラメルのはハーフ。ジンジャーエールはMサイズがちょうどいい。

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