フィールド・オブ・ドリームス

新年明けて届く年賀状の中に手紙が一通。もちろん手書き。宛名を書いている可愛い字体に見覚えは無い。同じ直筆の宛名でも、人を騙す匂いのDMとは空気感の違う優しい封筒を開けてみた。手紙の差出人は大学生。ひょんな事で人が人でつながって、年末にお会いした経済学部の学生さんだった。真面目な感じ。caféを経営したいのだと言う。

たとえば、田舎の古民家を改修してカフェを作って人が集まれば、それはコミュニティカフェか?という疑問がある。イメージの一つとして自分たちが作りたいカフェを作って人を呼び素敵な場所にしたいというイメージがあるだろう。彼女にこう話した。「もう一つはね、地域の人が欲しいと思う場所を、地域と共に作り上げるcaféができたら、それもコミュニティcaféと呼べるのかも」と。

彼女に話しながら気づいた事がある。

場所が機会を作り、場所が関係を作る。つまりは、場所と機会と関係もまた、循環する地域の要素である事に。「フィールド・オブ・ドリームス」という映画に「それを創れば、彼は来る」という台詞がある。自分が作っているcaféという場所はきっとそんなもんだろうと思っている。創る理由がそこにあって、創る過程を共にして、出来た場所でまた機会と関係を創るのだと。その結果の経営だと。だから「続けるという強い意思が無いと続かないよ」と彼女に話した。

彼女の手紙にはこう書いてあった。

「お会いでた事が、今回私たちの事業の成功のカギになるのではないかと感じました。」

今日、お返事を書く。

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