うん、都会だ。

茅ヶ崎のコ・ワーキンスペース「チガラボ」におじゃまする。茅ヶ崎の駅前、3分ぐらいのところにあるビルの6階。1階が包括支援センターというのがなんとも面白い。エレベーター降りると目の前にガラス扉の入り口。入ると、正面が受付。左手にこじんまりとしたミーティングスペース、右手にメインスペースが広がっている。メインスペースは大きく二つに分かれていて、パーテーションで区切ってあった。二つに分かれたスペースの入り口に近い方、大きな一枚モノ天板テーブルに4〜5人、自前のパソコンを持ちこんで画面を見入って作業をしていた。

代表は謙さん。お話を聞くと、サラリーマンが仕事帰りに仕事を持ちこんでやったり、個人活動家が自分の会社の様に使ったりと用途は様々と答えてくれた。二つに分かれたスペースの入り口から遠い方のソファに座って少し話を聞く。一番目を引くのはスペースの一番奥、存在感満点の本棚。1個1個は60センチ×60センチ程度の正方形の棚。その中に、自己紹介の名刺と自分の活動に関係する資料や本を入れている。チガラボに来る人たちに、常に自己紹介ができる為のシステムなのだと謙さん。つまりはここで、普段出会わない様な人たちとの出会いを求めている人達の常時自己紹介の棚を作り、一方でその出会いそのものを求めるこらからの人達が自己紹介の棚から何かを見つける、という人と人との交流の仕掛けを作って置いて、その空間を売るスペースなのだ、と謙さん。うん、都会だ。

結局、すべてのものごとにおいて共通するコトとは思うのだが、考えに考えても実行するとシンプルなアクションになるというコトは多い様に感じる。シンプルなコトは何も考えずにやっていると安っぽくなり、考えこまれた後のシンプルな作りってのは洗練された感じになる。更に、その洗練さというところに、オシャレ感やゴージャス感やナチュラル感の様なセンスが人の好みによって入っていくのだろう。確かにそうだ。考えすぎぐらい考えてしまったシンプルなアクションは、最初の一手ですべてが決まる、という様な職人域に達してしまうので一般ウケしないというのも頷ける。仕組みづくりの加減の難しいところだなと感じた。

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