破壊の年。

破壊の年だ。


元旦の朝に似つかわしく無いタイトルながら仕方ない。この後、例年通りの作業を始めるが、作業は全て破壊して創り直すことをイメージの起点として描く。


社会は本格的に不安定になる。一人の日本人として、今のこの国の感染拡大を憂いているが、かといって明日、ドラマチックに日常が戻るコトはありえない。


僕らは今年、変化への適応能力が試される。社会が否応無しに変わらざるを得ない時、今まで通りじゃ生きれない。去年の元旦に、誰もこんな世の中になると思ってなかった。自分自身、そうだった。ハウステンボスでの定例会を楽しみに、48歳、子年の年男、その一年を有意義に発展的に生きたいと、そう思っていた。そして、ハウステンボスまでがイメージ通りで、その後は僕がまったく想定していない世界が続いた。


そう。常に先を読み、5年、10年先の未来を描くコトが得意なはずだったのに、僕のその能力は今日の元旦を予測し得なかった。それがつまりは破壊の始まりと理解してる。


確かに仕事は進んだ。矛盾に聞こえるかもだが、60点のラインで、仕事の成果はあった。土地を買い、出会いで進化し、仕組みは滑らかになった。2020年の僕に成果が無かった訳ではなかった。ただ、自分が成果と思えた60点ラインの一番左端に、実は「破壊の始まり」も見えていた。壊さなければ生き残れない社会の未来が見えていた。これはつまり、2020年の成果が見せた、もう一つの皮肉な成果だったというコトだろう。


2021年、社会は確実に壊れていく。


ニューノーマルとは聞こえよく、要は「常識は壊れてもう直せない」と警告されてる。でも、みんな心のどこかで「また元に戻るさ」と無意識の気楽さでその場をしのぐ。でも残念ながら僕らはもう元には戻れない。


だからやらねばならぬコトは「破壊」だ。


今までを全て壊す。


まず自分の常識から壊す。組織も壊す。そして来年の今頃には会社も壊す。そう、関係も機会も場所も、破壊して、破壊して、破壊しまくる。


言いたいコトは一つ。


僕は、破壊した後に生まれるニューノーマルに向かうと言ってるだけなのだ。

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