僕のビートルズはサブスクの中。

この狭い土地にどれくらいの夢を詰め込めるか、それを考えると楽しくて仕方がない。


創った経験の無い人には絶対わからないであろうこの緊張感を追うこの感じ。普通に考えれば一般人なら緊張感はストレスでしかない。ただ、自分で言うのもなんだが、創ってる人間はその緊張感が無いと「生きてる気がしない」のだ。反対側から見て言わせてもらうなら、創るという行為に関わらない人「こいつ、何が命の源なのだ?」と思うコトがしばしばある。


めちゃめちゃ若いとバカだ。これはしょうがない。動物と同じ次元で躾が無ければ人でない。まれに若くても躾の行き届いたハイスペックなのもいるが、少子化の昨今それは絶滅危惧種。少し歳を取ると金になり、歳を重ねると金と役になり、更に歳を重ねると金と役と楽になる。創るコトを知らないまま歳を取るコトの悲しさだ。ただ、それも常識だとは思ってる。


さて、僕が今創ろうとしている南館という場所は、すっごいちっさい。


今更ながら、仕事の傍でビートルズのアルバムを一枚一枚丁寧に聞いてる。小学校や中学校の時にラジオやカセットで聞いてた曲が、48歳の今はモバイルとサブスクで聞き放題になるという未来。でも、先端技術を通じて懐古的に音楽文化に触れるスタイルに不思議さはあれども、やはりビートルズのアルバムは全て良い。曲が良い。Macでミュージックのアイコンを開き、ちっさなアルバムジャケットが並ぶサムネイル、その中に夢の曲が詰まってる、すげぇ。


ビートルズのアルバムの様な南館にしたいと思う様になった。


人間なら、ビートルズに詳しくなくても、そのアルバムには大抵1曲か2曲、知っている曲があるのだ。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴは知らないけど「あぁこの曲は知ってる」という曲がある。僕は、南館をそんな風に仕上げたい。どこかの誰かが「リエゾンの南館?あぁ、名前は知ってる。詳しくは知らないけどこういう曲(コンテンツ)があるんだよね。そうそうその曲、結構良いよね。」と言ってもらえる場所にしたい。


ビートルズ、その有名な曲は音楽に詳しくない人に優しい。イエスタディとかヘイジュードとか。でも、有名じゃない曲は、音楽に詳しい人に魅力的。クラシック、ロック、ブルース、それ以外に王道ではないオルタナティブな所は、現代、僕が好きで聞いてる音楽の中にもその影を感じる。すごいコトだ。ビートルズは素人にもマニアもウケる。表層は優しく、深く掘れば緻密なプロセスが見える。繰り返すが、すげぇ。


南館を僕の代表作にしたい。そして後世に残る3枚のアルバムに仕上げたい。


ビートルズのアルバムの様に、みんなに優しく、マニアに魅力的な南館を創りたい。南館というアルバムがヒットしたら、その良さで過去のアルバム(本館、別館)もその良さを再発見してもらえる様にリマスタリングしたい。そして、3枚のアルバムはアーティストとして僕の代表作になってく。一生で3枚、でも、その3枚が後世にずっと残るビートルズのアルバムの様に。そんな「南館、本館、別館」という3枚にしたいと思っている。


今一番のお気に入りは「please please me」。

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